決定の可逆性と 放射性廃棄物の 回収可能性

高レベル放射性廃棄物の管理で最も広く採用されている政策は,廃棄物を深地層処分場に定置し,その安全性を人の能動的な関与に頼らないようにすることである。廃棄物を処分場に定置し,閉じ込めるという広く受け入れられている政策は,現実的には,廃棄物を将来回収する可能性を残している。そこで,処分場の設計に際してどの程度まで回収を容易にできるか,あるいは容易にすべきか,また,その場合,その時間スケールはどうすべきなのか,いつどのように決定を覆すことを決めるかが,OECD/NEA加盟諸国が継続的に関心を寄せている問題である。

本冊子は,2007年から2011年に行われた可逆性(Reversibility)と回収可能性(Retrievability)(R&R)プロジェクトの最終レポート(公開済み)の要旨及び結論を基にしている。これは,ワーキンググループによる R&R に関する成果及び考え方を示したものであり,プロジェクトの活動の概要を簡潔に示したものである。なお,本書には,R&R プロジェクトに関する文書を含むNEA 出版物のリストも掲載した。